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◇設立40周年記念講演

記念講演「森と暮らす森に学ぶ」
日本野鳥の会会長 柳生 博  
 
 結城ロータリークラブで「結城市健康の森」造りという里山整備の事業をノーギャラで 行なっていると聞きましたので里山について話を進めます。

  茨城県は森林が少ない。関東平野にある平地林だったためどんどん開発されて少なくな ってしまった。東京より少なく下から何番目かだったと思う。(茨城県出納長の石川哲夫 様の説明だと林野率は46位、森林面積1890kmで39位との事)   里山は継続可能な社会である。雑木がある程度大きくなると切り倒して燃料などとして 利用、切ったところから株立ちして木は成長してゆく。落葉は朽ちて腐葉土となる。里山 はどういう所かというと、まず田があるという事。日本の生き物の大部分は里山や田にい る。そして小川があり雑木林があって近くに集落がある。それが里山の条件である。
 
  昔の地主は田や小川・林の管理をしていた。今の時期、空から日本の地上を見ると田の 水がキラキラ輝いていて日本は湿地帯だとしみじみ感じる。今、メダカは絶滅危惧種にな っているのをご存知ですか。トキやコウノトリも日本産はいなくなった。生きものは子孫 を残すことが使命でありそれぞれの立場で進化してきて現在の形になっている。ニュージ ーランドにはかって28種の飛べない鳥がいたが、西洋人が入り込んで開拓し林野率が21 〜22%と低下するとともに3種類になった。
  海外のメディアに良く聞かれる事は「環境についてどう思うか」「日本はどうしてあん なに綺麗なのか」「日本人はガーデイナーか」といったことです。カナダが33%の森林、 ドイツ26%、ニュージーランド21〜22%に比べ日本には68%の山林がある。

  八ヶ岳南山麓の標高1350Mのところに住んでおり溜池(水が冷たいので温水にするため) を造り稲作をしている。環境を考える時まず子供のことを考える。自然と生きる事は 人 間が折り合いをつけながら維持してゆくことです。日本には諌める言葉として罰があたる という言葉がある。森林を無くした罰がいずれ人間にあたるようになる。

  鳥は昼間活動をしており学習能力がある。野良仕事をしていると鳥が集まってくる。畑 や田を耕すと虫などの餌がでてくるのを知っているからです。

  私はお爺ちゃんにいろいろ自然や生活について教えられた。晩年になると祖父は私から いろいろ聴いて学んでいた。父親も同じように私の子供にいろいろ伝えまた晩年は子供の 話を良く聞いていた。孫娘がおたまじゃくしに何時になっても足がでないと泣いていた事 があった。おちょぼ口かひげはあるか友達のおたまじゃくしと比べて良く見て見なさいと いうと結局はカエルの子ではなくナマズの子であった。このように私も孫に接しいろいろ な知識を教え伝えている。孫が大きくなったなら祖父や父と同じように孫からいろいろ聞 いて学んでゆこうと思っている。

  

 


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